無垢へのこだわり
木は生きている。自然そのもの。
無垢とは混ざり気のないという意味で、 一本の木から取れる材木を無垢材と呼びます。
無垢材になる樹木は何十年、何百年と長い年月、大地に根を張り風雪に耐えまっすぐに生き続けたものです。
伐採された樹木は変形をできる限り少なくするため、しっかり乾燥させます。樹木を家具に使える木材とするためには何年もの長い期間、乾燥のための寝かせが必要となるのです。
木材は充分乾燥ができてようやく、様々な家具に生まれ変わります。家具になっても木材は大地に根を張っていた年数だけ生き、呼吸し続けます。
つまり、木材は人間と同じように生きているのです。雨が降れば湿気を含み、カラッと晴れれば水分を吐き出すこともあります。反ったり膨れたりするのはその作用です。無機質な素材と異なり、手で触れてぬくもりを感じるのは、木材が私たち人間と同じように成長を続ける、自然そのものであるからです。
自然のぬくもりを感じ、かけがえのない価値を。
私たちの製作している家具も、もちろん生きており呼吸をしています。弊社では木材が反ったり膨れたり割れがこないように気を使い製作しています。しかしそれでも、お客様の住宅環境によっても異りますが、使い続けるとミリ単位での動きは多少ありま す。また、木は絶対傷が付かない!と言うこともありません。
木材の動きや傷が付くということは当たり前のことなのです。それは木材という生きた素材を使っている証であり、木材の動きや傷はお客様と家具が同じ時間を過ごしたというかけがえのない価値となります。樹木の木目はひとつとして同じものはありません。それは同じ人間がふたりといないことと同じことです。
ですから、無垢の家具はひとつひとつすべてがオンリーワンと言えます。
すべての家具は、お客様だけのオリジナル家具となります。永年使って頂き手を加え愛着を深めていくことにより風合いも増し、その家に無くてはならない物になっていくでしょう。
私たちは、それをお客様とそれを一緒に感じたい。だからこそ無垢にこだわって、家具を作り続けています。